「ワンドの女王(Queen of Wands)」の意味・解説 <トート・タロット>
エレメント:火の宮の水
生命の樹:ビナー(理解)
このカードの特徴は「宗教的陶酔」である。
女王の持っているワンドは、テュルソス(ディオニュソス信者の女性が持つ、松ぼっくりを頭部とする杖)である。
ヒョウはディオニュソスの聖獣であり、誇りと自尊心のシンボルでもある。
「ヒョウの背に乗るディオニュソス」
そして、ディオニュソスの女性信者のことを「マイナス」という。
「豹に乗ったマイナス」
(ウィリアム・アドルフ・ブグロー、1855年)
ワンドの女王は、胸の奥深くで生まれた神秘に心を奪われ、恍惚の表情を浮かべている。
この女王の持つ特質は、静かなる権威だ。
ワンドの騎士の力を受け取り、内面で熟成させて放出する。
騎士と同様に強い自我があり、従順さとは無縁で、常に主導権を握らなければ気が済まない。しかし、思いやりと寛大さはあり、友情や愛情に厚いのだ。
対応する易の掛は、「17、沢雷随」。
この掛のキーワードは「従う」。
およそ天下万般の事は、人に従って行うときには、その事業は容易である。
そして容易であればこそ、成し遂げられるものである。
つまり、我を通そうとせず、柔軟に事に対処せよという啓示である。
キーワード:
情に厚い・リーダーシップ・官能的・穏やか・安定・満足・達観
狂信的・プライドが高い・威圧的・強情・横柄(おうへい)
etc・・・