「ワンドの騎士(Knight of Wands)」の意味・解説 <トート・タロット>
エレメント:火の宮の火
生命の樹:コクマー(知恵)
ワンドの騎士は、「火の宮の火」を象徴する。
勢いよく飛躍する黒馬に乗っている騎士は、甲冑で完全武装し、そのかぶっている冑(かぶと)には、小さな黒馬の装飾がついている。
騎士は、激しく燃える松明を左手に持ち、進行方向を明るく照らし、
右手では手綱をしっかりと握りしめ、黒馬をコントロールしている。
アーサー・エドワード・ウエイトは、騎士のカードでは、馬の様態がその騎士の精神の内面を表すと述べている。
マントの内側からは勢いよく炎が燃えあがっている。
彼は、進行方向を妨害する物事を焼き払って直進するために、火のエネルギーを放出しているのだ。
火のエレメントは、情熱と直感を表す。
騎士は、どちらに向かっていくべきか直感的に気づき、情熱をほとばしらせながら猛進しているのだ。
対応する易の掛は、「51、震為雷」。
掛辞「願い事は叶う。雷が鳴り響くとビクビクと恐れ驚くが、治まると安心して笑い声が起こる。雷は百里四方に鳴り響いて驚かす。しかし、祭祀(さいし)を行う人は、さじや酒を驚いて落とす事はない。」
しきりに雷の鳴る様が震である。勢いがあるが調子に乗りすぎてはいけないという戒めもある。
キーワード:
活動的・勇猛果敢・情熱的・猪突猛進(ちょとつもうしん)
衝動的・焦り・せっかち・激しい・周りが見えない
etc・・・