「カップの王子(Prince of Cups)」の意味・解説 ＜トート・タロット＞
エレメント：水の宮の風
生命の樹：ティファレト(美)
カップの王子は「水の宮の風」で、水は風によって嵐となることを示している。それは、感情から発生する思考である。
戦車を牽くのは、天蠍宮の善のエンブレムである鷲であり、ヘルメットにも鷲の像がついている。
水の元素にとって神聖な蓮の花は下を向いている。彼は他者には無関心なのだ。
杯からは、天蠍宮の善と悪のエンブレムである蛇が、鎌首をもたげている。
天蠍宮の象徴動物は、鷲・蛇・蠍だが、悪のエンブレムとされる蠍は描かれていない。蠍の象徴する腐敗作用は、錬金術で極めて秘密の過程だからだ。
天蠍宮は視野を狭く保ち、深く掘り下げていく性質がある。王子が杯の中の蛇を見つめているのは、自分自身の願望や欲望を満たすことのみに関心が向いているためだ。
彼は、杯の蛇に自分の願いを託しながら、降りしきる雨の中をその実現に向けて突き進んでいく。
対応する易の掛は、「61、風沢中孚」。
掛辞「豚や魚にまでその誠が及んで吉。大事を行ってもよい。ただし正しい道を守り続けた場合にのみ利を得られる。」
我を張らず、和を重視して事に当たるべき。
心に何ら真実のない人には、全てが裏目に出るときだ。
キーワード：
要領が良い・世渡り上手・芸術家・秘められた願望・ミステリアス
利己的・無慈悲
etc・・・
「カップの王女(Princess of Cups)」の意味・解説 ＜トート・タロット＞
エレメント：水の宮の地
占星術：対応なし
生命の樹：マルクト(王国)
カップの王女は、あわ立つ波の上で優雅に踊っている。
このカードは、「水の宮の地」であるから、特に「水の結晶化する能力」を表す。
それは、彼女のドレスの裾に結晶があしらわれていることや、王冠から発する光が結晶化していることからも分かる。
王冠の羽飾りは、翼を広げた白鳥だ。
白鳥は、東洋哲学でのAUM(オーム)、「宇宙創造の最初に鳴り響いた音」を表す。
王女の右手のカップには、その背に世界を乗せているとされる、古代の東洋の宇宙観の亀が顔をもたげている。
彼女の左手の白い蓮は、上を向いている。白い蓮は、「俗世の欲にまみれず、清らかに生きること」の象徴である。
対応する易の掛は、「41、山沢損」。
掛辞「損をするが、誠意をもって行なえば最後は大吉。問題はない。初志を貫いて進むがよい。誠意さえあれば形式を飾る必要はない。」
損して得取れ、ということだ。
キーワード：
優しい・ロマンチック・優雅・明るい・軽やか・フレンドリー
感情に流されやすい・未熟・幼い・怠けている/遊んでいると誤解されやすい
etc・・・
大アルカナ０「愚者(THE FOOL)」の意味・解説 ＜ライダー版タロット＞
宮廷から飛び出した異次元の世界の王子が、刺繍を施した荷物を棒に結びつけて担ぎ、空を仰ぎながら歩いています。彼の魂は様々な経験を求めているため、自由奔放に旅をしているのです。彼は白いバラを手にしていることから、純粋な心の持ち主であることがわかります。
しかし、若者は崖っぷちに近づき、あと一歩踏み出せば谷底に転落しそうです。
彼の足元にいる白い犬は、彼に危険が迫っていることを伝えているか、逆に、前に進めと言わんばかりに若者をけしかけているようにも見えます。
白い犬は、誠実、忠実であることを象徴しています。カードの中に現れる動物は、人間の本能的な欲求や欲望を表しています。これは愚者が、心の底で冒険を求めて無茶をする無知な精神と、危険を察知してとどまる本能的な知恵の2つを持ち合わせていることを暗示しています。
【全体運】
正位置：気ままな冒険家/自由な行動/思いつきの行動/純粋無垢な精神
逆位置：無計画で愚かな行動/コロコロ変わる気分や状況/根無し草的な生き方
【恋愛運】
正位置：恋に無関心/恋を探し求める旅/恐れずに飛び込む恋
逆位置：不安定な恋愛状況/責任感のない恋/その場限りの恋
【仕事運】
正位置：フリーター生活/独立する/フリーランス仕事を探し求める
逆位置：定職につけない状態/続かないバイト/ニートの生活
【金運】
正位置：金銭運用に無頓着/好きなことへの自由な投資/貧しさが気にならない生活
逆位置：お金に無関心/湯水のように散財する/カードローンや借金に走る
【その他、健康運】
正位置：一人旅の充実/ストレスがない/ストレスのかかる場所から距離をおく
逆位置：白紙の状態/健康無視した不規則な生活/変わりやすい体調
アテュ7「戦車(THE CHARIOT)」の意味・解説 ＜トート・タロット＞
【ヘブライ文字】ケス(柵)
【対応する径】ビナー＝ゲブラー
【解説】
このアテュは勇猛果敢に外敵と戦った頃の戦車とは異なり、究極の王国である自分の魂を守る戦車として描かれている。
それゆえ、騎士が掲げる武器は、霊的探求の到達を意味する「聖杯」となっている。
クロウリーは、「聖杯の中にはエリクシール(不老不死の霊薬)が入っている」と述べている。
この戦車は、内的世界を進軍していくのだ。
騎士が全身を鎧で覆っているのは、彼を目にした者は死んでしまうからだ。
人間が神を直視することができないのと同じで、騎士の純粋な輝きにも耐えられないのである。
【恋愛運】
独り善がりの恋愛/ポーカーフェイスだが、心の中では喜んでいる/愛情表現が苦手/追っかけ/アプローチの仕方を真剣に考える/自分磨きをして異性を獲得する
【仕事運】
自分の得意分野においては、集中力を発揮する/人間関係のストレスの多い職場の中で、仕事自体に何か意義を見出そうとする/成功するために目標を定める/苦手なことを克服して成功する
他にも占う上ではたくさんの意味があります。
この記事がご参考になれば幸いです。
アテュ6「恋人たち(THE LOVERS)」の意味・解説 ＜トート・タロット＞
【ヘブライ文字】ザイン (剣)
【対応する径】ビナー＝ティファレト
【解説】
このカードには「分解し、而(しか)して融合せよ」という錬金術の言葉が当てはめられており、分解が「恋人たち」、融合が「術」、その二つを執り持つのが「隠者」のアテュだとされている。
結婚する男女は、「女帝」と「皇帝」である。
ピンクのマントを着た「隠者」は、儀式魔術の会場に入っていくときに行う、「入場のサイン」と呼ばれる姿勢をとっている。
そして、二人の上にかざされている巻物(おそらく聖なる予言か教えの巻物)は、永遠を意味するメビウスの輪になっている。
このことから、新郎新婦は単に結婚するだけでなく、新たな神秘的修行の旅へと歩みだすことが示唆されているのだ。
【恋愛・結婚運】
うわべだけの交際/真剣だが子供っぽい愛情表現/付き合い始めたばかり/相手の表面的なことにしか目がいっておらず、深みには欠ける恋愛交際/結婚/これからお互い精神的成長して、絆の強まるであろうカップル
【仕事運】
新しい仕事に取り組み始めたばかりで、まだ情熱のない状態/裏表のある上司/チームワークが潤滑に行くように指揮する
他にも占う上ではたくさんの意味があります。
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【ISHTAR(イシュター)】Boundaries (境界線)
「あなた自身を大切にして。あなたの時間やエネルギーに必要以上に頼る人には、NOと言いましょう。」
あなたの周りにはいませんか？
・ほぼ毎日、旦那・彼氏への不満ばかりを一方的に話してくる人
・常に周りからチヤホヤされないと気が済まない人
・依存体質の人
etc・・・
嫌なことを言ってくるのもあなたに対する甘えです。
心当たりはないですか？
あなたのエネルギーや時間を必要以上に奪う人には、NOと言って距離を置きましょう。そうでないと、あなたが壊れてしまいます。
これらは健全な境界線です。
やらなきゃいけないからと強迫的になって、イライラしたり、不満を抱えながら手伝っても、それは周囲に毒をまき散らすのと一緒で、誰のためにもなりません。
人に何かをしてあげたいという誠実な気持ちは素晴らしいものですが、好意を与えることと、あなた自身を放棄することの区別を理解しましょう。
※「女神のガイダンスオラクルカード」付属の日本語ガイドブックには、「イシュター」と訳されていますが、正しくは「イシュタル」です。
【KALI (カーリー)】Endings and Beginnings (終わりと始まり)
「新しいものが入ってこれるように、過去は手放さなければなりません。」
後悔、怒りや憎しみなどのネガティブな感情は手放しましょう。
辛かったことは積極的に忘れましょう。
いつまでも辛かった過去に縛られていては、前に進めません。
荒れ果てた古い土壌は一掃しましょう。そうすれば、再び新たな生命が芽生え、肥沃な土地が生まれ、豊かな実りが得られるのです。
今までの生活や環境が変化することに不安を抱かないでください。
「失敗したらどうしよう。」「自分には才能がないんじゃないか。」
「努力が無駄になったらどうしよう。」
そんな心配は無用です。
あなたには最善のことしか起きません。だから、変化や失うことをおそれないでください。
カーリーは超強力なヒンズーの女神です。彼女は母なる自然の化身で、誕生→死→再生という自然の摂理を理解しない人々には恐れられています。
カーリーの名を呼び、助けを求めれば、あなたのさらなる可能性の領域へと背中を押してくれるでしょう。
